死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?369
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1652452819/
612 :
本当にあった怖い名無し:2022/06/13(月) 13:02:48.11 ID:+2oPaPlH0.net
京都の大学にいた頃の話。
当時、名作ホラー『リング』の続編が出るということで話題になっていた。
DVDリリースの日に合わせて映画好きの友だち5人で見ようということになり、
ツタヤに行ったのだが人気のため1本も残っていなかった。
しかし友人宅にはもう、ホラー映画鑑賞を楽しみにしているメンバーが待機している。
仕方なく、別の映画を借りた。『女優霊』という、これも少し昔ではあるがかなりの
名作ホラーだ。だが当時はその詳細は知らず、ほとんどタイトルとジャケで判断して
ネタとして借りた。
結果、これがものすごい怖さだった。見終わって「いや、やばいやつやん」と、
楽しかった一方でマジで震えながら顔を見合わせた。
翌日も平日で普通に講義があったため、深夜2時、各々帰宅の途についた。
真っ暗ななか自分は20分かけて自転車を猛烈に飛ばした。
なんだか物影を見るのもこわかった。
家に着いた瞬間、電話が鳴った。
電話をとると、無言だった。
613 :
本当にあった怖い名無し:2022/06/13(月) 13:15:31.36 ID:+2oPaPlH0.net
「もしもし」「…」「もしもし…?誰?」
ちなみに自分は当時携帯を持っていなくて、
家電だった。だから相手が誰かわからない。
小さなしゃがれた声が聞こえた。「お前は 七日後に しぬ」
背筋が凍った瞬間、「あはは!うそ〜!ビビったやろ」と友だちの声がした。
ありきたりのリングネタなのに一瞬忘れるくらいビビってしまって、
その反動でイラッとしたけど、それ以上にめちゃくちゃホッとした。
「やめてよ本気でビビったんだけど」「笑ける マジで泣きそうやったやん」
と電話機の前で笑いながらしゃべっていたのだが、
友だちの声の向こうでかなり大きな笑い声がして、会話が聞こえなくなった。
お笑い番組を見ているのだと思い、自分は何気なく言った。
「ていうか、テレビの音めっちゃでかい。ちょっと小さくして」
その途端、友だちがピタッと静かになった。
「テレビなんてついてへんよ」
614 :
本当にあった怖い名無し:2022/06/13(月) 13:26:41.65 ID:+2oPaPlH0.net
「もういいてそういうの。めっちゃ女の人の笑い声するし」
しつこさに呆れかえってツッコむと、意外な返事が返ってきた。
「やめてやマジで。仕返しすんの」
「何のこと? 仕返しじゃないって。もういいって。怖いの終わろうや〜」
「嘘言わんといてよ!!! もう、しつこいやん」
友だちの本気で泣きそうな様子に、彼女が嘘をついてないことを感じた。
彼女の部屋ではテレビがついていなかったのに、自分は確かに女の笑い声を聴いた。
手を打って大笑いしているような高い笑い声だった。
恐ろしくて、電話を切ったあと、朝までちびまる子ちゃんを読んで気を紛らわせて
なんとか夜明けを迎えた。
次の日、昨夜のメンバーに早く会ってその話をしたくて急いで大学に行った。
学食に入ると、メンバーのうちの男子2人が向こうから歩いてきた。
駆けよって口を開こうとした瞬間、向こうから「なあ!昨日やばかってんねんけど!」と
言われた。「えっ」と思い、自分と女友達の話をする前に、彼らがおびえたように話し始めた。
AくんBくん2人は家が同じ方向だったため、自転車で連れだって帰宅していた。
田んぼをつっきる細い道で、縦に並んで自転車を走らせていたところ、
Aくんが、背中のほうで女が笑うような声をきいた。
気のせいだと思い、そのまま走らせて住宅街に入ったところで、
後ろを走っていたBくんが「女が笑ってるような声してビビったわ」と言ったらしい。
「俺ら同時に、女が笑ってる声きいてん、ヤバイやろ」
それを聴いて、マジで背中が凍りついた。ゾッとした。
彼らは家が遠いので、田んぼを走っていたころ私は家についていた。
そして友だちと電話をしていたちょうどその頃の時間だった。
怖い話をしていると霊が寄ってくるというけど、本当にそうかもしれない。
あれ以来、みんなで集まってホラーを見ることはやめた。
- 関連記事
-
つか、深夜2時に自転車で20分掛かる距離を疾走する女子が若干オカルトだと思うんだが。しかも京都で(心霊的な偏見)。