死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?370
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1657119122/
621 :
本当にあった怖い名無し:2022/08/03(水) 03:09:57.57 ID:JaiC4CAI0.net
では、私が高校生の時に体験した怖い話をひとつ。
当時、私は住んでいる町から二駅先にある隣町の高校に通っていました。
家から最寄り駅までは自転車で移動、そこから電車に乗り、隣町の駅からは徒歩で高校に通います。
私は園芸部に所属していたのですが、その部活はボランティア活動なども積極的に行っていて、運動部のように18時過ぎに終わる事もよくありました。
18時過ぎに部活が終わると、家に帰る頃には外が真っ暗になります。
その日も18時半くらいに部活が終わり、私の住む町に着いた頃には外は暗くなっていました。
駐輪場に停めてある自転車に乗り、家に向かって自転車を漕ぎ出しました。
田舎なのでお店や街灯は少なく、私の自転車のライトが照らす真っ暗な道をひたすら進みます。
時折、民家から人の声やテレビの音が聞こえてきますが、それ以外は私が自転車を漕ぐ音だけが響いていました。
私は帰りが遅い日は、普段より速く自転車を漕ぐのが常でした。
人もいないし、真っ暗なので、軽くスカートが捲れるのも気にしません。
とにかく早く家に帰りたかったのです。
622 :
本当にあった怖い名無し:2022/08/03(水) 03:10:52.94 ID:JaiC4CAI0.net
>>621 の続き
その日もそうでした。
家までの道のりには、途中に数百メートルはある街灯が等間隔に並んだ、長く真っ直ぐな坂道があります。
合流する道が無い本当に真っ直ぐな坂道です。
坂道は急ではありませんが、長く続く上に駅から急いで自転車を漕いでいた私には堪えました。
それでも何とか坂道の頂上までたどり着き、自転車に跨がったまま停まって一息ついた時の事です。
特に何かを感じた訳ではありませんが、私は後ろを振り返りました。
するとそこには、髪は長くボサボサで真っ白、落ち窪んだ目は見開かれ、ギョロリとこちらを見つめる老人が立っていたのです。
私は反射的に前を向き、自転車を漕いで一目散に家へ向かいました。
家に着いたところで、後ろを振り返りましたが、誰もいませんでした。
あの道は途中で合流できない真っ直ぐな道です。
私は途中で誰も追い越していませんし、後ろからスピードを出している自転車に追い付けるとも思えません。
その後、高校を卒業するまで、同じ道を何度も通りましたが、その老人に遭遇する事は二度とありませんでした。
老人の姿も相まって、非常に不気味な体験でした。
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